Coronavirus UYはウルグアイ政府と民間IT企業が協働で開発したCOVID-19追跡を主目的とした統合ヘルスケア監視システムである。
保健省、医療従事者、国民に対しコロナウイルス感染者の症例報告から検査、そして経過観察までの一連の遠隔医療を行える。
システムの機能は国民向けのマルチチャネル通信、保健省向けの状況監視、トリアージと分類の一元化、
医療従事者向けのコントロールと遠隔医療パネル、接触者追跡が主な機能である。
『アプリケーションの概要』
感染情報の報告のためにWeb、モバイル、統合コールセンターなど複数のチャネルを使用した円滑な通信を行い遠隔医療を受けられる。
まず、流行の各段階ごとに保健省が設定する質問事項に回答して症例を報告する。
その結果を元に患者を遠隔監視し年齢、併存疾患、医療関係者に応じた症例の優先順位に従い検査、電話、自己監視、遠隔診療など受けさせる治療を調整する。
このシステムはウルグアイ保健省のバックエンドを有しているため国内のパンデミック状況、影響を受けている地域の状況、医療従事者の概要を把握できる。
それを元にさまざまな患者分類の番号を表示し検査機関と統合して陽性症例の検出プロセスを高速化する。
『医療従事者向けのコントロールと遠隔医療パネルの概要』
公共・民間の医療従事者向けに内部のデジタルシステムの有無に関わらず保健省が割り当てた症例を扱うために2つのコントロールパネルを提供した。
作成した医療パネルは以下の2種類。ユーザーデータと検査、隔離、診療、経過観察など患者が従う手順の定義を検証する管理パネル。
経過観察、電話、遠隔医療において患者のケアを行う臨床管理パネル。
このパネルを使用する医療従事者へのメリットは以下のとおりである。
管理しやすく統合されたインボックス、リアルタイムで統合されるリソース分析、ドライブスルー検査のサポートのアジェンダ、医療従事者の保護と生産性の向上を図る遠隔医療が可能になる。これらのメリットが挙げられる。
政府へのメリットは以下のとおりである。
動的な意思決定の一元化、ヘルスリスクマネジメントのモジュール、既存システムとの相互運用性が高い。
『システムの成果』
このシステムの実績を数字で以下のように示す。
COVID-19の情報や国民とのやりとりを100%システムで処理可能。
初月に複数チャネルを介した945,000件もの通信実績。
Clinical Physician Inboxを介した27,000例の臨床経過観察症例を保有。
システム構築に必要な機能の100%を3週間でゼロから開発。
また、これらの機能はウルグアイの全国民が利用可能である。
Coronavirus UYはGeneXusの開発プラットフォームを使用しウルグアイ保健省と専門医療チームとAGESICの協力のもと35人の専門家チームによって開発された。
詳細のお問い合わせはThalesLAB社のSylvia Chebi、GeneXus社のGisela Bertelliまで。